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銅鐸の複製と復元
銅鐸の展示

復元と複製

博物館や資料展示館に銅鐸が展示されていたり、復元した銅鐸に触れたり音をならしたりすることができる所もあります。展示されている銅鐸は、実物のこともあるでしょうし、展示用に作った複製品であったりします。
複製品と復元品は同じことでしょうか? レプリカという言葉もあります。
ここでは次のように使い分けます。

 複製品: 材質は何でもよく、外見をそっくりに仕上げたもの。銅鐸で言うのなら、錆や割れなどを出土した時の状態に再現したもの
 復元品: 元の状態、すなわち作った時の状態を再現したもの。銅鐸では、弥生時代に作られたときの状態、光かがやく状態の再現。厳密にいえば、材質も寸法も合わせたもの。
(実際には材質にはこだわらず、外見だけを元の状態に合わせた復元もありうる?)
 レプリカ: 復元品、複製品の総称


地元博物館での展示

博物館では、実物の貸し出しなどを考慮して、複製品を作っています。
昭和発見の銅鐸は滋賀県所蔵ですが、安土城考古博物館と野洲市の銅鐸博物館の双方に展示するため、複製品を作ってあります。
安土城考古博物館には、触ったり鳴らしたりできる昭和発見の銅鐸の復元品が1個展示してあります。ただ、材質は実物の通りではなく、叩いた時の音を再現するために、重さを合わせているそうです。外形寸法は合わせているはずですが、厚みは合わせているのか、聞きそびれました。
明治発見の銅鐸は、他機関や国外に所蔵されているものばかりなので、複製品を作って地元に置いています。

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